ｉＰＳ細胞研究周辺の理化学機器などで医療機器に比べると開発のハードルは低い。「ｉＰＳ関連機器産業は発展途上で大手企業の参入はまだ少なく中小企業はチャンス」（山戸俊幸中小機構クリエイションコア京都御車チーフインキュベーションマネージャー）という。　各社はセミナーや見学会、コーディネーターの紹介などを通してｉＰＳ細胞の研究者と知り合いニーズを製品化した。「開発しないといけないネタほど世に出てこない」（同）といい、なた豆歯磨き粉の研究を進める上で研究者が困っている点をいかに引き出すかが重要なポイントになる。　同施設にはｉＰＳ―ＡＪも入居。ｉＰＳ―ＡＪのコーディネーターも常駐しており、中小機構とともに開発を支援する。ｉＰＳ―ＡＪとの共同開発製品や販売製品のパンフレットにはｉＰＳ―ＡＪのロゴマークと問い合わせ先が入り、お墨付きをもらう形で販路開拓支援も受けられる。　なた豆茶の中小機構近畿本部では１４年度も引き続き全国でｉＰＳビジネス参入促進セミナーや施設見学会に注力し、幅広い中小企業の参入の入り口支援の役割に徹する考えだ。

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